
ぶどうの栄養成分は「糖」です。その他には、「カリウム」も豊富に含んでいます。この「糖」は、「ぶどう糖」と「果糖」から成ります。特に、「ぶどう糖」は体内でエネルギーに変化しやすい栄養素のなで、生命活動には欠かせない栄養成分です。また、疲労回復にも大事な役割を果たします。また、「カリウム」は利尿作用があるため、体内の老廃物を排出し、高血圧の防止にも効果を発揮します。
ぶどうには、ビタミン類、クエン酸、鉄分、カリウム、カルシウムなどが豊富に含まれています。また、ぶどうの皮にはポリフェノールが含まれていると言われます。ポリフェノールは抗酸化作用がある成分とされており、動脈硬化や脳卒中を予防する働きがあると言われています。日本では一般的にぶどうの皮は食べずに捨てますが、ヨーロッパ等では皮ごと食べる事の方が多いようです。ぶどうの種類も違いますので日本のぶどうを皮ごと食べるのには抵抗があるかもしれませんが、ワインなら無理なくポリフェノールがとれます。但しアルコールなので飲み過ぎないように注意が必要です
| 主な栄養成分(可食部100g中) |
| カリウム(130mg)、ブドウ糖(7g)、果糖(8g) |
| 注目成分 |
| アントシアン、レスベラトロール(赤ブドウ) |
| 栄養成分 |
含有部 |
主な効能 |
| ブドウ糖 |
果肉 |
疲労回復効果 |
| ポリフェノール |
種・皮 |
生活習慣病予防・老化防止・眼精疲労回復・美肌効果・視力改善(赤ブドウ) |
| カリウム・鉄・銅・カルシウム |
果肉 |
高血圧予防・利尿効果など |
| レスベラトロル |
皮 |
ガン予防 |
※参考データ
生活習慣病とは、誤った生活習慣によって引き起こされる高脂血症、高血圧症、糖尿病などが有名なものです。しかし、その他にも痛風(高尿酸血症)、肥満、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、膵炎、呼吸器疾患、胃・十二指腸潰瘍、肝機能障害、骨粗鬆症、癌、歯周病なども生活習慣病にあげられます。これらの多くは以前は「成人病」と呼ばれていたものですが、加齢よりも食生活・運動・喫煙などが原因となって起こってくる事が明らかとなり、「生活習慣病」と呼ばれるようになりました。
よって生活習慣病は生活習慣の改善により予防が可能な疾患群とも言えます。
■ぶどうの皮に含まれる成分
ブドウの皮には、視力回復や活性酸素の除去に効果がある「アントシアン」が多く含まれます。アントシアンはポリフェノールの一種で、悪玉コレステロールの発生を防ぎ血液をキレイにする働きがあると言われています。そのため、動脈硬化やがん予防にも期待ができます。デラウェアなどの赤ブドウには、強い発がん抑制作用を持つ「レスベラトロール」というポリフェノールも含まれています。また、果実に多く含まれるブドウ糖や果糖は疲労回復に効果があるので暑い夏のエネルギー補給に最適です。
■ブドウ糖について
ブドウ糖は、単糖類に分解され、他に果糖やガラクトースなどがあります。糖質(炭水化物)の多くは体内で消化・吸収された後、ブドウ糖に作り変えられ、血液から細胞に運ばれ、エネルギー源として利用されます。
余分な糖質はグリコーゲンに変えられ肝臓や筋肉に貯蔵されますが、過剰になり許容量を超えると脂肪となり蓄積されます。脳にとってブドウ糖が唯一のエネルギー源で、正常に働かせる役目をしています。また、赤血球や腎臓の髄質、筋肉などを正常に動かすために使われており、1日に必要な量は約150gといわれています。
■レスベラトロルについて
ワイン成分として有名なポリフェノールの一種で、レスベラトロールともいいます。ブドウの葉、果皮、種子に存在する成分ですが、もともとはブドウの葉が病原菌の感染や紫外線、外傷などのストレスを受けた時に作られる、ファイトアレキシンという植物性抗菌性物質から発見されました。果肉にはほとんど含まれず、水にも溶けにくいので、果汁だけで作られる白ワインよりも、果皮や種子も一緒に醸造する赤ワインの方に多く含まれています。また、ピーナツや大豆にも含まれています。
ぶどう種類別概要
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■巨峰
石原早生」と「センチニアル」を交配したもので、1945年(昭和20年)に命名。今では黒ブドウの定番品種となっています 。果皮が濃い紫黒色をしていて、果肉は淡い緑色。締まりがある果肉は甘さも十分、果汁も多く優れた食味です。また昭和50年以降には「種なし巨峰」が生産されはじめ、こちらも人気です。成熟期は8月下旬〜9月上旬頃。 |
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■ピオーネ
「巨峰」と「カノンホール・マスカット」を交配して作られたブドウで1973年(昭和48年)に登録されました。大粒の紫黒色をしていて、1粒のサイズは15〜20gほどになります。酸味は少なめで甘みがあり、キュッと締まった歯触りのよい食感と上品な風味が楽しめます。時期は7月〜10月頃。主産地は岡山、山梨、広島などです。ピオーネは種ありと種なしがありますが、種なしのものは「ニューピオーネ」とも呼ばれます。 |
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■ロザリオ・ビアンコ
「ロザキ」と「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を掛け合わせたもので、1987年(昭和62年)に品種登録されました。やや楕円形の大粒ブドウで果皮は薄黄緑。果皮が薄いので皮ごと食べられます。酸味は少なく多汁で、上品な甘みがあり、高級ブドウとして人気です。出回り時期は9月頃。
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■安芸クイーン
1991年(平成3年)に登録された比較的新しい品種で、その名の通り広島で生まれたブドウです。「巨峰」の自家受粉から育成されました。果皮は鮮やかな紅色で、果肉はほどよく締まっていて食味良好。糖度は18〜20度と高めです。種なしということから人気が高まっています。シーズンは8月〜10月頃。 |
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■マニキュアフィンガー
「ユニコーン」と「バラディ2号」を交配した品種です。果粒が楕円形で、付け根が黄色く先端が赤く染まることからこの名前になりました。適度な酸味と甘みがありパリッとしたさわやかな食感で、皮ごと食べられます。旬は9月上旬頃。これによく似た名前で、「ゴールドフィンガー」や「レディースフィンガー(ピッテロビアンコ)という品種もあります。 |
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■デラウェア
食卓でよく目にするなじみ深いブドウ。粒が小さめで果皮が紫色をしていています。香りは少なめですが、果汁たっぷりで糖度が高く、種もないことから人気の品種です。1855年頃にオハイオ州デラウェアで発見されたため、この名前になりました。日本に導入されたのは1872年(明治5年)頃です。旬は7〜8月頃ですが、ハウス栽培のものは5月頃から出回ります。 |
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■ぶどうの美味しい食べ方
手を汚さずに皮や種を取り除くのは難しいものです。それに皮を剥いてしまうと、せっかくのよい香りや美味しい果汁が流れてしまうので、丸ごと食べるのが美味しい食べ方です。また、種を飲み込むと盲腸になるというのは迷信。種には栄養がぎっしり詰まっているので、実と一緒に食べても大丈夫です。
■皮の表面の白い粉について
ぶどうは、軸が緑色で太く、果皮に白い粉が噴いてる物が良品です。この白い粉は果粉(ブルーム)といって、果皮のクチクラに含まれる成分で、植物自体が作り出し、細菌から身を守ったり、鮮度を保つ働きがあります。これは農薬ではないので、安心して食べられます。ブドウの房は、肩の部分が一番甘く、房の先端ほど酸味が強くなります。
■保存方法
冷暗所又は冷蔵庫で保存して下さい。長期貯蔵方法として冷凍庫で保存すればシャーベット巨峰としてお正月過ぎまで食べられます。
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